モチベーションの大切さ
毎月恒例である合同勉強会『NHK〜例会〜』に参加してきました。
発表はカツベ歯科クリニックより衛生士の野口さん、当院からは衛生士の都田、久保デンタルクリニックより久保院長の三名です。
野口さんは、矯正をされていらっしゃる方への口腔内ケアについて発表されました。ご自身も矯正をされているとのことでどういったものが使いやすかったか、器具が付いており磨きにくい場所への対策などを、様々なことをお話ししてくださいました。それを聞いて漠然と感じたことは、矯正器具をつけるのは大変で時間を費やすなということです。けれどもその大変さをカバーするのが私達です。野口さんの発表は矯正されている患者様への口腔内ケアだけではなく時間を費やすことで下がってしまうと考えられるモチベーションを高くしていただけるようにどういったアプローチをするかについても考えられていました。ご自身の経験もあり、大変分かりやすく勉強になる発表でした。
当院の都田からは、メインテナンスの重要性。見る、気づくことが大切だということが改めて分かる発表内容でした。治療が終わると定期検診に来ていただけるようにご案内させていただいております。この定期検診でさせていただいていることは虫歯になっていないか確認、歯についた汚れを取る。といった内容だけではありません。健康な口腔内を作っていくためにはどうすると良いかを考えお伝えし一緒に作っていく。といった内容も含まれております。そこで必要になるのは見ることの重要性です。当院の衛生士は定期検診に来られた患者様の情報をその都度、細かく記録しています。その記録を見ることで患者様の状況をより正確に判断することができ、改善している部分や歯磨きを頑張ってくださっているところはお伝えし、少し気になる部分がありましたら一緒に改善をしていけるように、とより健康な口腔内を作っていけると考えております。全てを踏まえ、改めて見る力の大切さを感じる発表でした。
発表者の最後は久保院長による症例を用いた発表です。久保院長の日々の診療に対する熱い思いや考え方。口腔内全てを治療することで考えられていることや、治療だけではなく患者様と向き合うことが大事だということが改めてわかりました。真剣に向き合い今後をどうしていくかとお話しさせていただくときに重要なのは患者様自身のモチベーションです。小さな虫歯の治療に対しても患者様のモチベーションが下がってしまうと、治療が終わった後のケアにまで繋げていくことは難しいです。モチベーションの維持のためにはしっかりとした治療をするということも大切ですが、明確な計画や予想図を提示することにより患者様自身に分かりやすく今後についてのお話をすることだと思う発表でした。
院や職種も違う3名の発表ではありましたが、それぞれにモチベーションという言葉がでてきより、今後も考えなけれなならない課題と感じました。タニオ歯科でも患者様の歯科治療や定期検診に対するモチベーションを維持できるように努めます。